白か黒かグレー
私は、バンクーバーのコマーシャルドライブという地域のカフェで働いています。
お客さんはほとんど、ご近所さんです。
なぜたくさんのお客さんが鼻の真ん中にピアスをしてます。
あと、性別が不明な人も多いです。
いろんなお客さんがいて楽しいです。
みんなそれぞれ自由に周りの目を気にせずにいれる環境が本当に好きです。
クローズの仕事で、重いベンチを片付けようとしてると、すごい確率で通りすがりの人が
「could you want me to help ? 」とか
「I'm happy to help you 」とか言って
助けてくれます。
おっきい欧米系の人だけでなく、小柄な子ですら、ただの通りすがりに声をかけてくれます。
そして、題名にある白か黒かそれともグレーかの話です。
バンクーバーは基本的には安全やけど、やっぱりホームレス、薬(←おそらく)などによってメンタルが安定したいな人もたくさんいます。
うちのカフェにはギターをいつも肩からぶら下げているデイブという常連(?)がいます。
その人は「紙コップに熱いお湯をくれ」と言いにきます。もちろんお金は取れないので無料で渡します。
ニコニコしている人ならもう少し気分よくあげれますが、いつもキレ口調やし、笑顔を見せたことはありません。
メンタルの調子が悪い日には、大声で怒り口調で独り言をいってカフェのお客さんを脅かしてしまうこともあります。
この時点で、日本なら出禁になってそうな気がします。
私も嫌なお客さん、来てほしくないなぁと思っていました。
そして、ある日カフェのミーティングがありました。
そこで「デイブ」についての話し合いが始まりました。
そして、カナダ人の同僚が話し始めました。
「デイブはメンタルの問題があり働いていなくて、毎日このカフェの近所をうろうろしていていることには間違いない。
お客さんを脅かしてしまう日もある。
でも、直接誰かに被害を加えたこともないし、突然カフェから〝立ち入り禁止〟すると彼やまた彼ようにあまり行くところがない人達がさらにいく場所を失い、悪循環になるかもしれない。
僕もどうすればいいかわからないけど、とりあえず今は変わらず見守っていていいんじゃないかな。」
とみんなに伝えてくれました。
そこで
白黒ハッキリしなくてもいいんや!
と感じました。
そして、そのミーティングから数日、デイブの調子がすごく悪く不機嫌で、ドアを蹴って出て行き外の席に座りました。
ドアを少し壊してしまいました。
外でなにかずっと大きな声でブツブツとキレていました。
さすがに、もうちょっとダメだなと思ったそこにいた違うカナダ人の同僚が
「もうこのベンチに座らないで。
来ないで。」
と言いました。
するとデイブは、その子に散々悪い言葉をいい散らかしてどこかに行きました。
そして、次の日デイブがまた現れました。
外のベンチに座っていました。
その時その場にいたのは昨日散々言われた子でした。
「ちょっと様子見に行ってくるわ」
と行き戻って来たので
〝ここに来たらあかんって昨日言うたよな、
どこか行って〟
と言ったのかなと考えていました。
すると、その子は
「今日は穏やかにリラックスしてはったわ :) 」
と普通に帰って来ました。
彼がデイブにしたのは、
昨日がダメでも、今日は大丈夫。
だから、なにも言わない。
でした。
今日が大丈夫でも昨日ダメだったから
今日もダメ。
ではないんだなぁと。
私が予想していたようにもし同僚が落ち着いているデイブに言うと、落ち着いているのにまた火をつけてしまい、怒り始めていただろうなと。
昨日のことがありながらも、その時の状況でおおらかに判断できる彼はすごいなと思いました。
彼らといると、自分がどれだけいつも黒白つけたがっていたのかと日々感じます。
その白黒は必要なものかと考えるとそうでもない気がします。
いまの私の周りには白黒はっきりしていない事が多いです。グレーとゆうとなんだかいまいちいい色に聞こえないけど、嫌なグレーではなく素敵なグレーなことがたくさんあります。
グレーの色の考え方がなかったので、気づけて本当によかったです 。
これまでのながれ
はじめまして、mayです。
大阪の下町で生まれ育ちました。
23年間同じ場所で。
あんまり、このブログの仕組みがわかってないけど、海外生活で、感じること、考えること、そのまま残したいのではじめました。
保育士を3年して、辞めてワーホリ生活をカナダのバンクーバーでしています。
近所の人で賑わうカフェで働いています。(ずっとなりたかったカフェの店員)
ここまでの道のりは、
小さい頃から海外になぜか憧れる
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高校の時に学校から海外へ(韓国とスリランカ)
「うわ、素敵」となり将来もっと色んな所に行きたいと思う
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日本で社会経験もしたかったから3年間働いて、3年後行きたい所に行きたいだけ行く心に決める
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どうせ辞めて時間があるならワーホリしようと考える
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2017年3月末に保育園退職
カナダのワーホリビザを取る
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フィリピンで英語の留学14週間
留学後はある程度喋れるようになって、仕事も友だちも見つける予定
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でも、12週目くらいにこのまま行っても憧れのローカルの暮らしができない気がしてくる。
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急遽、練習のためにニュージーランドのワーホリに行くことにする。
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2017年9月
ニュージーランドのウェリントンに到着
カナダの練習のために行ったはずなのに、自然と町のバランスが絶妙な素敵な町が大好きになりこのまま一年間ウェリントンに居ようかと悩む。
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カナダのワーホリビザの期限が切れそうになる頃やっぱり行くべき!と気づく。
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2018年4月
カナダ、バンクーバーに到着
2週間後、夢のローカルのカフェの仕事ゲット
そして
2018年11月のこりカナダのワーホリビザもあと5ヶ月となりました。(早い)
「〝昔いろんな所に旅行行っててん!〟っておまえが喋りだした頃に言うてたなぁ」
と、父が教えてくれました。
前世から海外が好きみたいです。(笑)
では、またね